異常の原因エンジンオイルの消費量。
掘削機を運用する過程で、ディーゼル消費量の異常な増加やオイルの燃焼といった目に見えない設備運用コストの増加という問題に遭遇することが多く、また、この症状は設備の磨耗や故障を伴うことがよくあります。燃料消費量の増加やオイルの燃焼の本当の原因を診断する方法を見てみましょう。
エンジンオイルの異常消費の原因:
ピストン、ピストンリング、シリンダーライナーが過度に摩耗すると、オイルが燃焼室内に逃げ、オイル消費量が急激に増加します。第一ピストンリングとシリンダー壁との磨耗隙間が正常値の20%を超えると、オイル消費量が2倍以上に増加します。
コネクティングロッドベアリング、クランクシャフトベアリング、またはオイルポンプが摩耗すると、ベアリングとシャフト直径の間に過剰な隙間が生じ、オイル漏れが増加し、ポンプ油圧が低下し、オイル消費が加速します。
シリンダーライナーの熱変形が一定の限界を超えると、ピストンとピストンリングがシリンダーライナーの変形に完全に適応できなくなり、局部に大きなオイルの流路が生じ、オイルが燃焼に入ります。チャンバー内が焦げたり、オイルの異常消費の原因となります。
ディーゼルエンジンの水ラジエーターヒートシンクのゴミ詰まり、ウォーターポンプの磨耗や作動不良、水垢や詰まり等はディーゼルエンジンの放熱不良やオイル消費の異常につながります。
エアフィルターの目詰まりにより燃焼室入口圧が低下し、負圧が大きくなりすぎてオイルが燃焼室に舞い上がり、オイル消費量が急増します。
その他の理由。ピストン損傷、コンロッドタイル、クランクシャフトタイルのアブレーションを含む。バルブガイドシールリングの損傷、故障。オイル漏れ。